カッコいい自転車用ヘルメットといえばコレ! 注文殺到で来年まで予約待ち!? 元ヤンママが考えたカッコ可愛い小悪魔ヘルメット!

尾野 凛華氏(おの りんか)氏

―こんにちは、凛華さん。今日はお忙しい中、取材に応じていただきありがとうございます。凛華さんは特徴的なヘルメットを製造されているとうかがいました。

凛華:あぁ、そうだよ。ちょっとツノが生えてたりとかする小悪魔的っていうか可愛いさの中にカッコ良さもある、ちょっと悪い感じのデザインのを作ってる(笑)

―その赤いフルフェイスもすごいですね。

凛華:ヤバいでしょ? あとでカッコ良く写真に撮ってよね(笑)

―はい、それはもう! 後ろに火とか焚いてカッコ良くしますよ!

凛華:ありがと(笑)

―この超個性的で素敵なヘルメットを作られるようになったきっかけを教えてください。

凛華:きっかけは今年の4月から始まった自転車もヘルメットを付けなきゃいけないっていうあの法改正のヤツね。

―2023年の4月1日から施行された改正道路交通法ですね。自転車の利用者もヘルメット着用が努力義務化されたという。

凛華:あんなん「努力義務」であって強制じゃないし罰則もないんだからみんなヘルメットなんかしなきゃいいのにさ! ここぞとばかりにああいうのを取り入れたがるアホがいてさ。――ウチは今3歳の息子がいるんだけど、保育園に通ってるわけ。ウチもだけどママチャリで送り迎えしてるママたちって多いのよ。でも誰もヘルメットなんてしてなかったよ。子供送ったあとは仕事行くんだからヘルメットなんて持ち歩けないしさ。それなのに、なんかその中の一人の意識高い系のママが「みなさんもヘルメットをつけましょう!」とか言い出してさ、なんかそれをしないママは悪いママみたいな感じに保育園全体のムードがなってきちゃってさ。

―ああ、それはイヤな流れですね。

凛華:めんどくせー同調圧力でさ。一人でトイレ行けない女の子みたいなのやめろっつーの! 保育園なんてみんな違う仕事して忙しいママたちが子供を預かってもらうところなんだからルールなんて少ないに越したことがないのにさ。なんかそういうこといってくる面倒くさいアホママがいるわけ。だけどそれを無視してて息子が周りの子供たちから「ハルキくんのママはヘルメットしないママなんだ」とか言われてイジメられたりしたらイヤじゃん? だからもうめんどくせーけどヘルメットはしてやると。でもお前等みたいな意識高い系のアホママたちの思い通りにはなんねーぞってメッセージを込めて、こういうデザインのヘルメットを作ってやったってわけよ。

―なるほど、同調圧力に対する反発心などがそのツノに宿っていると。

凛華:そゆこと。これ別に売るとか他の人に使ってもらおうとか何も考えてなかったんだけど、私がかぶってるのを見て周りのママたちや子供たちが「かわいー」、「かっこいいー」っていうから仕方なくいっぱい作ることにしたんだよね。

―時代に求められたデザインだったんでしょうね。

凛華:まぁ意識したことなかったけど、調べてみると大人向けの自転車用のヘルメットってイケてないのばっかだもんね。子供用のは可愛いの多いのに。だからまぁ需要があるならってことで作ってる感じなんだけど、もう来年になっても作れないぐらいの予約が入ってて正直嬉しいんだけど困ってるよ(笑)

―いやぁ、けどヒットする理由がわかりますよ。私も一つ欲しいぐらいですから。

凛華:ははは、せっかくだからプレゼントしてあげたいんだけどごめんね、完売で一個も残ってないんだ。――あ、そうだ! ウチが今日かぶってきたこの赤いヤツあげるよ。

―え、いいんですか?

凛華:あぁ、いいよ。せっかくだから。

―ありがとうございます! ……うわっ! これズッシリと重いですね。何kgあるんですか?

凛華:8kgぐらいかな

―本日はありがとうございました。

――後日、凛華さんが書類送検された。

ヘルメットは2kg以内でなくてはならず、また「PSCマーク」を付けるなどいろいろと守らなくてはならない基準があるようだ。

近年、国の安全基準に適合していないヘルメットがネットショップ等で流通し問題になっている。購入前に一度PSCマークがあるか確認するなど、違法品ではないか疑いの目を持つことが重要だ。

※このインタビューはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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