安住 幹夫(あずみ みきお)氏
―まず最初に、貴社が行われている童貞を再生可能エネルギーとして活用するビジネスについて詳しく教えていただけますか?
安住:はい、我が社は童貞を再生可能エネルギーとして活用することで世の男性たちに童貞時代の若々しさや力強さを取り戻してもらうビジネスを展開しています。ある程度の人生経験を積んだ男性ならばご理解いただけると思いますが、童貞の頃というのはまだ何も知らない純粋な時期です。世界は不思議に満ちていて胸の中にはいつも好奇心と冒険心がキラキラと輝いていました。セックスをするためならばどのようなことだってしてみせると、自身でも持て余すほどの激しいエネルギーが心の中で燃え続けていたものです。――それが悲しいことに、セックスをした瞬間に世界は虚ろなものに変わります。至上の幸せだと思っていた花が手に取った瞬間に砂となって崩れ落ち、果てしなく荒涼とした現実の中を生きていくことになります。――童貞を再生することは、あの日々の活力を取り戻すことに繋がります。世界は瑞々しさを取り戻し、最高のファンタジーを夢想する幸せを再び享受できます。我が社のこのビジネスがもっともっと規模を拡大していくことができれば、男性たちは再び生の輝きを取り戻し、自殺者は減り、日本は飛躍的な経済成長を遂げることができると信じています。また、童貞がカッコ悪いという世間の風潮にパラダイムシフトが起こり、寧ろ童貞の方がカッコ良く見られる時代がくると思われます。
―それは素晴らしいことですね。ちなみに、どうやって童貞を再生するのですか?
安住:具体的には脳にレーザーを照射してセックスの記憶を消去することで童貞を再生することができます。
―その施術に危険性はないのでしょうか?
安住:十分な安全対策を講じていますのでご安心ください。実際に脳にレーザーを照射することによって引き起こされる偶発的な事故や合併症は今までに一例もありません。私たちは常にクライアントの健康と安全を第一に考え、最善を尽くしています。
―童貞を再生することに環境的な問題点はないのでしょうか?
安住:ありません。寧ろ今までただ普通に捨てられていた童貞を再生可能エネルギーとして活用することは地球にも負荷をかけず、より持続可能な社会を実現することができます。
―処女の再生は行っていないのでしょうか?
安住:全く考えていません。女性の場合は処女膜再生手術により擬似的に処女は復元できます。また、処女を再生することによるメリットはありません。
―え、ないんですか?
安住:はい、全くありません。
――そうですか。それでは最後に、読者の方々に向けて何か一言をお願いします。
安住:私たちは今後も童貞を再生可能エネルギーとして活用することを通じて、世の男性たちに新たな気づきや自信を与えていきたいと思っています。私たちは地球環境にも配慮しながら、男性たちがより豊かな人生を送るためのサポートをしていきます。
―ありがとうございました。
※このインタビューはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。