宇宙人僧侶が見た地球人とその文化――「地球人の文明がより良い方向へ向かっていきますように」

ケミストリー北川(きたがわ)氏

―はじめまして、あなたが宇宙人僧侶として有名なケミストリー北川さんでしょうか?

ケミストリー北川:はい、宇宙人ですが地球に来て僧侶をやらせてもらっています、ケミストリー北川です。よろしくおねがいします。

―はじめに、どのような経緯で地球に来られたのでしょうか?

ケミストリー北川:割と普通に宇宙船でやってきました。地球の文明に興味があり、その研究をするために来たのです。……って、ちょっとありきたり過ぎて面白くないですかね(笑)?

―いやいや、お気遣いありがとうございます(笑)それでは実際に地球に来られて、今現在はどのような研究をされているのでしょうか?

ケミストリー北川:地球の文明や文化、人間の心理などを研究しています。人間は邪悪なところもありますが、誰もが皆幸せを願っています。とても複雑で興味深い生命体だといつも感じています。

―なるほど、ちなみにケミストリー北川さんはなんの僧侶なんですか?

ケミストリー北川:はい、この僧服を見ていただいても分かる通り、仏教徒です。

―なぜ数ある宗教の中から仏教を選ばれたのですか?

ケミストリー北川:単純に私自身がブッダのことを好きだからですね。彼はすごいですよ、彼の遺した言葉の中には、まさに宇宙においても普遍的な真理が沢山ありますからね。だからこそ紀元前に説かれたものが現代にも語り継がれているわけで。そんな彼のことをもっと学びたいと思い、お寺に入って修行をするようになったんです。

―それはすごいですね。修行生活を始められてから現在まで、どれくらいの時間が経ちましたか?

ケミストリー北川:地球の時間の概念には慣れていませんが、もう数年は経過していると思います。

―なるほど、ずっと日本にいたんですか?

ケミストリー北川:いえ、今はたまたま日本に来ているだけですね。私が住んでいるお寺もインドにあります。

―それでは地球での活動をしている間に、何か面白い出来事や体験はありましたか?

ケミストリー北川:はい。アメリカのストリップバーに行ったとき、ダンサーの女性たちがみんな豊胸でバスケットボールのようなおっぱいをしていて引きました。

―あ、ちょっとショックが大きかったですか?

ケミストリー北川:はい、乳房というのはやはり人間の生命の根源ですからね。それをあんな風にしてしまうのは人間という種そのものへの冒涜ではないかと感じたのです。

―なるほど、哲学的な部分で不快だったんですね。

ケミストリー北川:単純にチップの札をTバックに入れるまで目の前から消えてくれないことにも腹が立ちましたね。札をぶっ込まないといつまでも目と鼻の先で汚いケツを振り続けてくるなんて恐喝そのものですよ。

―意外です、そういった社会勉強もされているんですね(笑)

ケミストリー北川:お恥ずかしい(笑)でも、俗なことばかりではありませんよ。日本の京都にある寺院を巡ったときには四季の美しさに涙をし、静かに手を合わせる人々の信仰心の尊さに胸が熱くなりました。地球人の繊細な感性を私はとても愛おしく思います。

―それでは最後に、ケミストリー北川さんから地球人に向けてメッセージをお願いします。

ケミストリー北川:地球人の皆さんには自分たちの文化や歴史、そして自分たち自身の心理について深く考えることをお勧めします。もっと自分自身を大切にし、他者への思いやりを大切に思えるならば、誰もストリップバーで不快な思いをしなくてすむのです。過ちを正し、地球人の文明がより良い方向に向かっていくことを祈っています。

―今日は貴重なお話をありがとうございました。

ケミストリー北川:こちらこそ、お話する機会をいただきありがとうございました。

※このインタビューはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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