滝沢 遙人(たきざわ はると)氏
―本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。まず、簡単な自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
滝沢:はい、私は保育園のトラブル限定の弁護士として活動している滝沢遙人と申します。保育園では子供同士のトラブルや保護者同士のトラブル、先生や園そのものが関わるトラブルなど実に様々なトラブルが起きます。そういった問題を解決するのが私の仕事です。
―なるほど、保育園のトラブルに特化した弁護士ということですね。具体的にどういったトラブルに対応されているのでしょうか。
滝沢:たとえば、よくあるケースで言えば「ママ友イジメ」でしょうか。
―え? ママ友イジメって、子供ではなくその保護者自身がイジメを受けると、そういうことですか?
滝沢:はい、意外なことではなく結構多いんですよ。「自分だけがお茶会に呼ばれない」、「自分と自分の子供だけが仲間外れにされている」など、被害妄想も含めて頻繁に相談を受けます。
―なるほど、そういった場合はどのような対応をされるのですか?
滝沢:イジメの証拠を収集し、根拠をもとに加害者たちへ示談交渉を行います。基本的にこのような場合は証拠さえあれば問題なく解決できますね。イジメの証拠を夫や子供、義父母に見せるといえば加害者たちはほぼ素直にこちらの要求をのんでくれます。
―それは素晴らしいですね。滝沢さんはご自身のホームページなどを拝見すると「勝率ほぼ100%」などと書かれていることが多いのですが、どのようにしてこの勝率を維持されているのでしょうか?
滝沢:強いて言えば手段を選ばないことですかね。私は証拠を収集するためにはなんだってやります。それと、相手方が妥協するまで粘り強く交渉する忍耐力でしょうか。「タコよりしつこい男」なんて呼ばれたこともあるぐらい、決して諦めません(笑)
―なるほど、徹底した証拠収集と交渉力、そして忍耐力がその勝率を維持できる秘訣なのですね。他にもよくあるトラブルの事例をうかがってもよろしいでしょうか。
滝沢:そうですね、保護者会費を納めずにバックレる保護者から会費を取り立てるなんてこともよくあるケースですね。
―え? 保護者会費を納めない人って多いんですか?
滝沢:残念ながらこれも多いんですよ。保育料は滞納すると保育園を追い出されますが、保護者会費は滞納してもそれを理由に退園させられませんからね。セコパパ、セコママは平気で踏み倒してきます。大抵の場合、私はそのセコに対してまずは口頭での催促を行い、聞き入れてもらえない場合は強制的に取り立てるべく暴力に訴えることにしています。
―え? 今なんとおっしゃいましたか?
滝沢:聞こえませんでしたか? 暴力ですよ。バカにはどうせ何を言ってもわからないんですから、拳で教えてやるしかないんです。私には表にも裏にも強力なコネクションがありますから、絶対に負けませんし、捕まりません(笑)この圧倒的な力の差を目の前にしたとき、これまでゴネ得をすすって生きて来たであろう驕り高ぶった傲慢なセコたちも初めて身の程を知って頭を下げることができるのです。トラブル解決は勿論のこと、ダメな大人に教えてやることでも社会貢献できていると自負しております。
―社会貢献ですか……。
滝沢:はい、社会貢献です。バカでも交尾をすれば子供ができてしまうんですから、どうしようもないパパとママなんてうじゃうじゃいるんです。彼らに対して教育してやるのも保育園限定の弁護士と名乗っている私の使命だと思っています。だって保護者会繋がりのエピソードでいえば、保護者同士で不倫をしているなんて相談もよく受けるんですよ? そんなサルたち、人間としてなんとかしてやらなきゃいけないって思うのが人情ってやつじゃないですか。
―そのような場合はどのような対応をされるのですか?
滝沢:まずは同じ保育園へ通う他の保護者たちへ周知を行います。その事実を知った真っ当な保護者たちは不快感を抱いたり、子供たちの安全を心配したりと激しいストレスを感じますので、私はその心的苦痛も被害であるという風に話を持って行き、自身を被害者であると思い込んだ多数の保護者たちを引き連れてボコボコにします。
―やっぱり暴力なんですか。
滝沢:はい、弁護士になった当初は口頭での説明や和解の申し出を行ったり、律儀に訴状の作成をして民事訴訟の手続きなどを行っていました。しかし、やはりそんなことをしていてもバカに労力を割くのもバカバカしいし勝率も下がりますので、コスパを考えた結果、単純に暴力に訴えるようになりました。
―なるほど……なんというか、それでいいのかと疑問に思うところもありますが……。
滝沢:でも、クライアントにはいつも大変満足をいただいているんですよ。私は常にクライアントの利益を最優先に考えています。そのためには盗聴や監視カメラの設置、証拠のでっち上げだってなんだってします。その分だけ、費用は高くつきますがね(笑)
―ただのヤ○ザですよね(笑)?
滝沢:とんでもない(笑)
―最後に、滝沢さんが今後目指すことや抱負についてお聞かせください。
滝沢:私は今後も保育園で起きる様々なトラブルに対応し、クライアントを勝たせることに全力を尽くしたいと思っています。また、弁護士業界全体をより良くするために、後進の育成にも力を注いでいきたいと考えています。
―貴重なお話をたくさんありがとうございました。滝沢さんの熱い想いが伝わってきました。これからも、保育園のトラブルを解決するため、そしてクライアントのために全力で取り組んでいただけることを期待しています。またお話を伺えることを楽しみにしています。ありがとうございました。
滝沢:ありがとうございました。
※このインタビューはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。