【感動】あの鶏エンペラーの息子が唐揚げエンペラーに!? カリッとサクサク、涙の人生劇場!

五十嵐 五郎(いがらし ごろう)氏

―五十嵐さんはじめまして。本日はよろしくお願いします。

五十嵐:こちらこそ、よろしく。

―五十嵐さんは「唐揚げエンペラー」と呼ばれているそうですが、まずはその名前の由来を教えていただけないでしょうか。

五十嵐:生き別れになっていた親父が死んだと遠い親戚から連絡が入ってね。生まれてから一度も会ったことがなかったから別に悲しくもなんともなかったんだけど、その連絡を受けたときに初めて親父があの「鶏エンペラー」だったと知ったんだ。母さんのことも俺のことも見捨てたくせに、あんなことをしていたなんて許せないと思って、俺は親父のことを「唐揚げにしてやる!」と思って唐揚げエンペラーを名乗るようになったんだよ。

鶏エンペラー
五十嵐 一郎(いがらしいちろう)氏

―なるほど、お父様があの鶏エンペラーだったとは驚きですね。

五十嵐: ああ、俺自身本当に驚いたよ。もうずっと前に死んだ母さんは何も言わなかったから、勝手に俺の中では親父も死んだことになっていたんだけど、まさかあの鶏エンペラーだったなんてな(笑)俺たちを捨てて鶏の道を突き進んで、「それでお前は本当に幸せだったのか?」って、生きていたら聞いてみたかったよ。

―なるほど、でも五十嵐さんも結果として鶏の道へ行くことになったわけですね。

五十嵐:ああ、親父のようにはならないと決めて、復讐する気持ちで業界に殴り込んだわけだけど、結果としては俺も鶏にとり込まれてしまったよ。唐揚げエンペラーとしてやっていくうちに、悔しいけど鶏エンペラーだった親父の気持ちもなんとなく理解できるようになってきて、ふとした瞬間になんともいえない気持ちになるよ。

―ちなみに、唐揚げに対して何かこだわりなどはあるのですか?

五十嵐:そりゃそうだよ(笑)親父への反発心から始めたこととはいえ、ただの唐揚げ好きならエンペラーを名乗る資格はないからな。俺が作る唐揚げはまず鶏肉を茹でる。そうすることで余分な脂肪分を取り除くことができるし、肉が柔らかくなるからな。続いて徹底的に水分を切ってしっかりと下味をつける。そしてカリカリ感を出すために薄力粉と米粉で衣をつけて、170度の油で揚げる。最後に特製のタレで味付けをすれば、今新橋で大人気のエンペラー唐揚げのできあがりだよ。

―聞いているだけでも美味しそうですね! ところでその帽子は一体どこで手に入れたんですか?

五十嵐:これは自分で作ったんだ。鶏王だった親父に負けないようにビックなものを作ろうと思ってね。頸椎に負担が掛かるからやめた方がいいと医者には言われてるんだけど、こればっかりはやめられないよな。なんてった俺は、唐揚げエンペラーだからな。

―少し話は変わりますが、唐揚げエンペラーさんって心なしか一般的な男性よりも胸が大きいような気がしますが……気のせいでしょうか?

五十嵐:あぁ、これは豊胸をしているんだ。

―え、豊胸ですか? 一体なんのために?

五十嵐:近年のブロイラーって胸肉に硬い繊維質が含まれる個体が増えていて「Woody Breast (木のようなむね肉)」と呼ばれているんだ。理由はハッキリとしていないんだが、おそらくは過剰に投与されている抗生物質や成長ホルモンの影響で鶏が異常に巨大化しているせいだと言われているんだ。この問題に真摯に向き合うために、俺自身も鶏みたいに品種改良をしなくちゃいけないと思ってね。勇気を出して豊胸手術に踏み切ったんだ。

―なるほど、すごい情熱ですね。それでは最後に、これを読んでいる読者の方々へ一言メッセージをお願いします。

五十嵐:人生も唐揚げみたいなものだと思うんだよね。熱々で、カリッとして、美味しいものを食べるように、人生も全力で生きて、楽しんで、美味しい思い出を作っていこう。それが唐揚げエンペラーである俺からのメッセージだよ。

―素晴らしいメッセージですね。五十嵐さん、ありがとうございました!

※このインタビューはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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