いじめ被害者の聞き取り中に教員がほおづえ 「学校対応に不備」指摘 2022年6月18日 9時00分

 福島県教育委員会は16日、県立高校で2020年12月にあったいじめ事案について、弁護士らでつくる県いじめ問題対策委員会が今年3月にまとめた調査報告書を公表した。報告書は加害生徒らが被害生徒を仲間はずれにしたことなどをいじめと認定した上で、学校側の対応にも不備があったとした。

 被害生徒から20年12月2日にいじめの相談があり、翌年6月、学校側がいじめ重大事態と認定し県教委に報告。県教委が対策委に調査を依頼していた。

 対策委は報告書で、加害生徒3人が被害生徒を仲間はずれにしたり、SNS上に被害生徒を非難する書き込みをしたりしたことなどが、いじめだったと認定。被害生徒が心療内科に通院していたことや、不登校になったことは、いじめの重大事態にあたるとした。

 学校側の対応の不備も指摘。安易に生徒同士の謝罪で済ませようとしたり、被害生徒の聞き取りにあたった教員がほおづえをついたりしたことで、被害生徒はさらなる心理的負担を被ったとした。被害生徒の精神疾患がいじめ発覚後、約5カ月後に悪化したことについては「学校の不適切な対応に起因する部分が大きかった」と結論づけた。

 被害生徒は県を通して「いじめにより、約1年以上の時間を棒に振り、大切な高校生活の半分が台無しになりました。(学校も)いじめを軽く見て、自分がいじめにより不登校になっているときに、登校させる努力をせず、ずさんな対応だったことに憤りを感じます。教員の聞き取り等の対応にしても、いじめを軽く見ていることは明らかで、態度の悪い教員の顔は二度と見たくありません」とコメントした。

 会見した県教委の丹野純一教育次長は「いじめの重大事態が発生し、それに対する学校の初期対応の遅さ、粗雑さ、被害生徒に寄り添ったきめ細かな対応の欠如などにより、事態を深刻化させたことについて、深くおわび申しあげます」と謝罪した。今後、教職員への研修の強化など、再発防止に努めるという。(笠井哲也)

https://www.asahi.com/articles/ASQ6K6QBTQ6JUGTB00D.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

画像認証です。