2月7日(日)光ちゃんの心の危機

210210

せっかくの日曜日だってのに朝目が覚めると猛烈な頭痛と倦怠感があった。明らかに風邪な感じ。光ちゃんの体温を測るとこちらも37度超えでウンチも見事な下痢。光ちゃんが持ってきた風邪が俺に伝染したのだった。

『おいおい、ふざけんなよテメー。やってくれたなぁ、オイッ!』

相手は2歳児。しょっちゅう虐待事件を起こしている「母親の彼氏」よろしく、ガラの悪い声が心の奥底からあふれてきそうになるのを必死で押し殺しながら、「おやおや、一緒に風邪になっちゃいまちたねー、困っちゃいまちたねー」と日曜パパを演じる。

しかし光ちゃんも体調が悪くて気が立っている。

衝突は避けられない。

ご飯を食べさせているとき、フォークを振り回しはじめたので「危ないからやめなさい」と手を押さえると、光ちゃんは僕を睨み付けて言った。

「ヤダ!(あぁ!? うるせーよ! ほっとけよクソジジイ!)」
「ダーメッ! 目に刺さったら危ないでしょ!?」
「ヤダ!(関係ねーだろ!? そもそもお前の稼ぎが悪いからアタイはこんな狭いウサギ小屋みたいなところに閉じ込められてんだろ!?)」
「メッ! 振り回しちゃダメ!」
「ヤダ!(あーあ、子供は親を選べませんからね。最悪よ、こんなとこに生まれて。お前みたいに仕事ならいつでも辞められるだろうけど、家族は辞められないからね。あーあ、しくった。家族ガチャしくった)」
「……」
「ヤーダ!(だいたいお前ってなんなんだよ。嘘くさい張り付いたような笑顔ぶら下げて生きているのか死んでいるのかも分からないような感じで毎日ダラダラルーチンこなしているだけでよ、一体なんのために生きているんだよ)」
「……」
「イーダッ!(役立たず! ゴミ! 不燃ゴミ!)」
「うわぁぁぁぁぁぁ! やめろぉぉぉぉぉ!」

 力強くフォークを奪い取ると、火が付いたように泣き出す光ちゃん。

「ギャオオオオン!(XXX! XXX! XXX! XXX!)」
「やめろぉぉぉぉ!! やめてくれぇぇぇぇ!」

 家にいることがストレスになっているのも分かるけど、光ちゃん自身も熱を出しているし自分自身も熱が出ているので外に出るのはためらわれた。結果、狭い部屋の中で事態はどんどん悪化していく。

 自分の頭痛もピークを迎え、横になっていないとやっていられないぐらいな調子になってきたので、iPadを渡して「光ちゃんごめんね、これで遊んでいて」といって布団に横たわった。

 さりげないネグレクト。

 すると、光ちゃんがすねた。

 子供用の椅子を抱き抱えたまま寝室の隅に座り込み、身動きをせずに押し黙った。

 寝るまで動き続けている多動児にハンガーストライキ的なヤツが発生!

 おいおい2歳児でなんて表現をするんだ。

 これは心の危機だろうか。

 なんとかしてやりたいけど、またあんなことを言われるようなら僕だってもう我慢ができない。

 アルミホイルを頭に巻いて少しでもノイズが入ってこないようにしつつ光ちゃんを無視しして狸寝入りをしていると、そんな状況をみかねた彼女が助けてくれて、自分は自室に戻って寝かせてもらうことになった。それから爆睡。起きたときにはガッツリ背中が痛くなるほど、長時間気を失った。

 翌朝彼女にその後の光ちゃんの様子を尋ねると、やっぱり光ちゃんも情緒不安定なパパといるよりはママといる方が良かったようで、何度か細かく起きたりはしたものの午後五時から翌朝七時までは爆睡していたと聞いた。
 
 今回はお互いに体調が悪いから起きてしまった悲劇。

 心に余裕がないと、冷たくしてしまうときもある。後悔と自己嫌悪、反省と修正を繰り返していくほかない。

 懺悔の気持ちからこちらのお風呂遊びセットをAmazonで購入。

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最近の光ちゃんはお人形遊びが好きなので、これで「ひよこさんこんにちわ」、「いいセミナーがありますよ」とかオママゴトっぽいことをして遊んでやろうと思ったのだ。

結果、すっごく喜んでくれて嬉しかった。

諸行無常なり。

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