【一般コミック】~!「沖田×華 」先生の「透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~」! 感想 レビュー

透明なゆりかご

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透明なゆりかご

今回ご紹介する作品は 「沖田×華」先生の「透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~」です。

Amazonさん紹介文

看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い、生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作、いよいよコミックスで登場!

kindleunlimitedで読んで、面白かったぁーと思って購入。

あまりタイトルの意味を考えずに読み始めたのですが、スタートして直ぐに、あ、そうか、そういう意味なのか愕然。

今作は笑えない。
笑えないけど面白い。

壮絶なエピソードが山ほど出てくる。

赤子を置いて病院から逃げ出し、出産費用を踏み倒す妊婦。
流産で死別した子に語りかけ続ける女性。
紙袋に入れられて放置されている新生児。
出産時に出血がおさまらずに死亡。
添い寝が原因で窒息死する乳児。
子供への性的虐待。
糖尿病のハイリスク出産。
ホチキスの針で耳たぶのない子供。

それを描く沖田×華先生の絵が、言葉が凄く無垢なのがいけない。

こんなに小さいのに
その存在だけで人の命を救うなんて
赤ちゃんってすごいなあ
生きようとする力でみんなに希望を与える

こんな言葉、よく書けるよ。

もうずっとドラ泣きですよ。

四巻まで泣きながら読んでましたけど、余りにも泣きすぎて、自分が何について泣いているのか分からなくなってきました。

妊娠とともに夫の態度が急変してDVを受け、堕胎を決意した女性。

「もう子供なんていらない」とか言ってたくせに、全身にアザがあるのにお腹を一生懸命守っていたとかさ……本当、人間って、本能と理性がごっちゃになったややこしい生き物ですよね。

そんな理性で一生懸命に着飾って、格好つけて、虚飾で成り立っているのが社会だとしたら、産婦人科は妊婦も赤ちゃんも命賭けの本能が剥き出しになる現場。

みんな必死で嘘がない場所だから、あらゆるエピソードが、言葉が、真っ直ぐに胸に突き刺さってきますよね。

深夜のダメ恋図鑑も是非男性に見て欲しいと思いましたけど、この本もまさにそれで、男性には特に読んで欲しい。

男にとってはただ出すだけのことが、女性にはどれだけ大変なことに繋がってしまうのか――フィーリングではなく刮目して見ることか必要だと思う。
自分自身の親だって、お母さんになる境でどれだけ苦しんでいたのかと、深く感じられることになるだろうしね。

眼球をクリアにしたい人、オススメです。

透明なゆりかご

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