9月9日「光と闇」

0909

お布団の話。お母さんが来られる期間は、自分の使っていた高級なマットレスを使ってもらうことにしていた。

んで、安くてペラペラなマットレス一枚をフローリングに敷いて使おうと思っていたんだけど、全然ダメで背中が痛くてたまらない。事前に試したときもダメだったけど、それはコンディションのせいかもと少し思っていた。だけど再び使ってみてやっぱりダメで、これはもう完全にダメだと諦めがついた。

9月7日、8日の夜は身体の痛みで何度も起きてしまった。赤ちゃんの泣き声によって彼女は頻繁に起こされているようだけど、全然関係のないところで無駄に僕もダメージを負っていた。ただでさえストレスフルな気を遣う生活。こんなことで身体壊してたらしょうがないので、速攻で新しいマットレスを注文することにした。

薄くて頼りないやつだけど、省スペースだし、とりあえずなんとか眠れる程度に痛みは緩和された。三週間ぐらいならなんとかなる。お義母さんが帰ったあとは、何か別のことに使えばいいや。

――今までが良かったのだ。世界中に目をやれば土の上に藁をしいたり、コンクリート剥き出しの上に布をしいて寝てる人たちだって沢山いる。そんな世界中の人たちを心の中でリスペクトしつつ、僕は三日振りに睡眠を得た。結果、朝から夕方まで何度も何度も寝てしまった。

洗濯して大量の洗濯ものを干したり、お義母さんをスーパーまで道案内した。

自転車で買い物や郵便局に行ったりと一つ一つちゃんと動いてはいるんだけど、それが終わる度に崩れ落ちるように寝てしまう。

寝る間もない彼女には申し訳ないが、ある意味休日らしい休日を過ごさせてもらった。

その晩、恩師が我が家に来てくれた。

大変お忙しい方が、貴重なお時間を使ってわざわざ来てくださるだけでも本当にありがたいことなのに、Rちゃんへのスーパー貴重なプレゼントも沢山いただいた。

大感動、大感激、大感謝。

家の中が一気に明るくなった。

恩師の腕に抱かれたRちゃんは昨晩僕の腕の中でギャン泣きしていたときと打って変わって、とても嬉しそうに微笑んでいた。

優しくてありがたい時間が終わると、突然彼女の顔が真っ青になった。

どうやら脳圧低下の症状がまた出てきたようで、頭痛が酷いらしい。

さらに昨日に引き続き精神的に来るものが止まらないようで、涙を流しまくってガクッと倒れるように横になった。

非常に深刻な状況だけど、どうしたものか。

やってきてくださったお義母さん、ありがたいのだけどなかなか自発的に動いてくださるず、彼女が全部指示を出しているような状況。お義母さんに居心地の悪い思いをさせないようにと伸び伸びとお任せする算段だった僕も使い物にならず。結果、全部彼女が抱え込んでいるような状況になってしまった。

なんか僕が出て行った方が良いのだろうか?

けど、いきなり「僕がやります」って言ったら終わりじゃん?

この、気を遣っているのに何もプラスにならない空気がスゲーイライラする。

人って本当に思い通りにいかないね。

いや、みんなから見れば僕が一番融通のきかないダメなヤツかもしれないが。

その晩、彼女はお義母さんに実家に帰ってもらおうと考えていると涙ながらに言った。

ありがたいけど、いることでこんなにストレスが溜まるのであれば耐えきれないと。

うーん、どうしたものか。

確かにお義母さんがアレなところは見受けられるけど、当然僕よりはいろいろと甲斐甲斐しく動いてくださるし、赤ちゃんを育てたご経験も豊富だ。

今神経過敏な彼女の怒りの矛先になってくれているとも言える。

この期間に誘われても断っていた飲み会とか消化しないとだし、送別会もあるからなぁ。

光の時間から一転、一気に闇が押し寄せてきた。

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