9月6日「退院前夜」

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朝起きてテレビをつけると、北海道で大地震があったと報じられていた。台風があったばかりなのに……。ただただ、一人でも多く死にませんように、不愉快な思いをしませんようにと祈りつつ、会社に向かった。

電車の中で、道の途中で考えた。入院している彼女のこと。産まれたばかりのRちゃんのこと。

たまたま今回は台風にも地震にも遭わないところに住んでいて助かったけど、明日は我が身。今被災することになったらタダじゃすまない。

停電とか避難とか本当に勘弁して欲しい。

現実に、そんな状態で苦しんでいる人たちが山ほどいると思うと胸が痛い。

退院決定

一時入院延長かという話が出ていたものの、彼女の強い希望で明日の退院が決まった。

頭痛も和らいだし、沐浴指導も受けられた。同時期に出産したママさんたちとのランチ会みたいなのを病院側でセッティングしてくれたそうなんだけど、それは断っていた。

明日の朝にも同じような朝食の時間があるらしいけど、それも断るらしい。

とにかく今は退院したい一心で、それどころじゃないと。

僕は仕事帰りに最後のお見舞いに行った。

明日の流れをうかがって、ほんの僅かな時間を一緒に過ごした。

自宅に戻ってからは部屋掃除。散らかっていた室内を片付け、掃除機をかけ、冷蔵庫の中身を整理したりしていた。

彼女が入院してからの8日間中、6日間はお見舞いに行っていたわけだけど毎晩夜は一人だった。

明日からはギャンギャン赤ちゃんの泣き声がして眠れなくなるのかな。

何気にこれが最後の独身気分かな。

また彼女が家にいる生活、楽しみだな。

どうか地震はやめてください。

そんなことを思いながら布団に入った。

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