9月4日「嵐の夜に」

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恩着せがましく毎日彼女のお見舞いに行っていたけれど、それも連続五日目にしてストップ。

会えないことに寂しさを感じつつ出社。

実際のところ、今日は台風が来ると予報されていた日なので、まぁ帰宅命令が出てサッと帰れるだろうと思っていた。しかし、全然そんなことなかった。

っていうか大阪の被害が凄すぎてビックリ。西日本豪雨も凄かったし、天災って本当にいつ来るものかわからないね。

本当、こういうときにいきなり死んじゃう人ってキツいよね。そこで終わるって知っていたらいろいろと設計できたというのに――いや、知ってたら絶望するか。

本当にいつ何が起きるかわからないし、何もあの世にはもっていけないし、何事にも執着しないで気軽に生きてないといかんなって思うよね。そうじゃないと死んでも死にきれない。

遠く離れた病院で彼女はRちゃんに母乳をプレゼント。まだまだ頭痛が酷く母子同室は今日も延期だったけど、看護師さんがRちゃんを連れてきてくれたり、哺乳瓶に入れるようにしてくれるようになった。

午前中、部屋に飲みにやって来たRちゃんは通常40ml飲めれば合格ラインのところを90ml近く飲むという尋常じゃない数値を叩き出す。その後も100ml入れた哺乳瓶がポンとカラになって戻ってきたり、スゲー飲むのが上手いらしい。

「こりゃバイキングに連れて行ったら凄いよ」なんて言ってた。

また、お昼寝をしたときには昨日面会に来ていた僕の母親が夢に出てきて、「もう禊は終わったわよ!」とキレてる夢を見たとのこと。

悲しい夢だと思った。

今宵はLINEでずっとコミュニケーション。

今回の台風で横転したピザ配達員の動画を見て台風のときに配達するのも注文するのもいかがなものかと話したり、彼女が昔好きだった歌を紹介してもらった。

Both Sides Now。

和訳 Joni Mitchell “Both Sides Now” 
https://nikkidoku.exblog.jp/19751284/

曲と詞から、僕と出会った頃の彼女のようだと思った。

孤高の儚さ、美しさがあった。

だけどそれって、今の彼女じゃないんだよね。

メタ次元にいるから。

だからこそ自由に行き来も、酔ったりも出来る。

――これで良かったの?

なんて、きっと彼女は憂いているんじゃないかな。

戯れに。

そんな気がした。

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