8月29日「Dead By Daylight」

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本来ならば今日が予定日。

二人で毎日眺めていたスマホアプリ「トツキトオカ」も残り0日という表示になった。
明日、彼女と一緒に病院に行く。午前中の間にプラナリアを挿入して無理矢理子宮口を開き、陣痛促進剤で追い込むそうだ。

ソワソワしっぱなしの僕ら。

彼女のそれは想像を絶するものがあるけれど、僕の感じているこの緊張感は、ちょっと結婚式に向かうときを思い出す。

二人で闘おうっていう感じ。

僕らにとって結婚式は闘いだった。

手放しに幸せだけを感じられるようなハッピーなものではなく、お客さんに失礼のないよう、楽しんでいただけるよう、安心していただけるよう必死になってもがいた、義務感のみで頑張ったショーだった。人間のためではなく、体裁のためにやったこと。

やって良かったと心から思っているけれど、二度はごめんだ。

だけどそれを期に僕らは戦友に、夫婦になれた。

そしてこれから、ついに僕らは父親と母親になる。実に感慨深い。恍惚と不安、二つありって感じだね。

今は笑顔の彼女も、明日には大ダメージを受けて動けなくなってしまう。その姿を想像するといたたまれないけど、とにかく生きて頑張ってくれ。

最近、皇帝ペンギンのドキュメンタリー映画を見た。

彼らは足首の辺りに卵を置き、お腹の脂肪をかぶせて隠す。

そんな状態で動くものだから、頑張って守ってきた卵を割ってしまうペンギンの姿が沢山ある。

言葉もなく、立ち尽くす。

即座に凍り付いていく卵をただうなだれて見つめ続けるペンギンたちの姿。

無性に悲しい光景だった。

彼女に思う。

本当に、これまで大変なことが沢山あったのに、割らないで大切に卵を守り続けてくれてありがとう。

心から感謝すると同時に、明日は24時間、地の果てまで付き合う覚悟だ。

山岡凜

本日、僕と彼女がかつてちょこっとだけ遊んだオンラインゲーム「Dead by Daylight」のアップデートが発表されて、ツイッターやfacebookに新たな殺人鬼の名前が溢れていた。

キャラクター名は山岡凜。

香川生まれの女子学生で、特殊技は「山岡の祟り」という幽体離脱。

以下、引用。

新たなキラーとなるのは、山岡凜(The Spirit)。凜は山岡家の一人娘だ。香川の高松に生まれ、私立大学に通っていた。しかし母の病により家計が苦しくなり、凜もアルバイトを始める。借金が積み重なっていくことを危惧した父も、仕事量を増やす。しかし睡眠時間が減っていく中、父は絶望的な状況を認識し精神的に参っていく。現状を打破すべく上司と交渉するが、断られたのち不振のプロジェクトの責任をとらされ、22年務めた会社をクビになった。

そしてその後、バイト帰りの凜が車を停めている時に、家から母親の叫び声を聞く。急いで二階にあがった凜の前にあったのは母親の遺体だった。そう、追い詰められた父親は狂乱していたのだ。凜は逃げようと試みるが、父親は何度も凜の肢体を斬りつける。窓に叩きつけられた凜は、割れた窓の破片に囲まれながら、母親と自分への仕打ちを思い返し、目を閉じて深い眠りについた。父親への復讐を誓いながら。

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可哀想な殺人鬼だけど、山岡凜って素敵な名前だよね。

8月29日の今日、世界中が彼女の名を呼び、その誕生に喜びの声を上げている。

Dead By Daylight……直訳すると、「夜明けまでに死んでいる」。

ダメだよ、彼女も娘ちゃんも絶対に死なないでくれ。

お義父さん、共に宜しくお願いします。

レッツゴー!

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