やっちまった

キング

先週から今日にかけて絶不調でございまして、身も心もボロボロでございました。

仕事帰ってご飯食べたらうとうとしちゃって気付けば朝みたいな日が週の間に三日もあって、めっちゃ厭世的になってんなと自分で笑っちゃうほどでした。

自分もパパになるのだから……とか思えば思うほど、自らの甲斐性なしに胸が痛くなる次第でゴンス。

あぁ、奥さんと子供に豊かな暮らしをさせてあげたい……嘆いていても始まらないし、全部自業自得なんだけどね。このままの仕事じゃ喰わせていけないから転職しなきゃ。家賃も高いから引っ越しもしなきゃ。もうね、考えることいっぱいでパパ禿げちまいそうだよ。

彼女は気付けば現在20週目で6か月。あと4か月で一気に生活が変わるわけですけど、我が家も彼女のご実家もいろいろと問題があって、出産後に彼女を一人に出来ないけど誰にもヘルプを出来なかったらどうしようとか、とにかくお金がないんだとか、本当に頭が痛いことばかり。

苦しい、苦しい。

自分の不甲斐なさが愛する人たちを苦しめてしまうことになったらイヤだと思えば思うほど、だったらもういっそ全ての苦しみから一緒に解放されてしまおうかなって思うよね。

そんな気持ちで、昨日は彼女が寝たあとに台所に向かった。

非常灯に照らされて、ことを起こす前から銀の刃が血塗られているように見えた。

それを持ったまま、鏡の前に立った。

悪魔だ。

悪魔がいた。

その姿を見つめていたら、なんだか無性に泣けてきた。

こんな結末だったのか。

今まで辛かったこと、苦しんできたこと、全てが報われる未来に繋がることを夢見ていたのに。

全部ゴミになった。

こんな形で終わらせてしまった。

真っ赤だった。

何度手を洗っても落ちない。

汗が止まらなかった。

背中で息をしていた。

足も指先も震えていた。

やっと拭った刃を自分の首に当てた。

だけど、出来なかった。

自分だけ逃げた。

また逃げた。

僕は死ぬことも出来ない。

どんだけ弱くて、情けなくて、どうしようもないヤツなんだとか思う暇もないぐらい疲れていたので、今週はリラックスしていきたいところですね。

僕と彼女はアザラシの夫婦のようにゴロゴロしているだけで幸せなのに、現実は面倒くさいことばっかりだ。

ちなみに、今の彼女はどんどんお腹が大きくなって、動くのも大変で、本当にこんな感じ。

可愛い。

守りたい。