妊婦様にAirを奪われ続ける俺

昨日は彼女の職場では面倒なキャラがお休みだったそうな。

心労が少ない分、体調不良も良かったようで嬉しい。

今日も具合悪そうだったけど、大好きな恩人の方々に会えて喜んでいた。

ここ一週間、僕の部屋と布団を彼女に奪われている。

今のマンションに引っ越しをしたとき、僕は東京西川のAIRというハイテクのマットレスを、彼女はベッドを買った。

君もAIRにしたら?なんて言ったけど、彼女は可愛いらしいベッドを欲しがった。

だから僕はメルヘンチックな白いベッドをプレゼントした。

それなのに、今妊娠中の彼女は通常のベッドでは腰が痛くなると訴え始めたので、毎晩僕の部屋で僕のAIRを独占して寝ている。

仕方なく僕は彼女の部屋で彼女のベッドに寝る。

寝るときだけ互いの部屋を交換する謎の生活が始まった。

まぁ旦那の臭いがダメだと言われて傷つく男性が凄く多いらしいので、そういう拒絶反応もなく僕の臭いの塊みたいな布団で安らかに眠ってくださるのはありがたいことと思わねばならない。

『そんなに我慢して、一体何になるの?』

……誰?

僕の心に語りかけてくるのは誰?

いろいろとやるべきことを後回しにさせていただきつつ、ずっとやっていた作業が今日で一つの終わりを迎えた。

またリセット。

次に行く。