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今回ご紹介する作品は、「みやわき新太郎」先生の「潮風のルフラン」です。
みやわき心太郎は、情と実の、語り部。その物語は、形を持たない情意への関心と、形ある事物を写実していく絵を、併せ持つ。――それが、叙情を叙事する、作風となる。
本巻収録作は、その作風と語り口が熟成し、手練ぶりを発揮している、作者中期の連作。
――ここでは、人の想いが、錯綜する。――劇は、人の、想いの中に、ある!
峠あかね(本文中「改題」より)
リアリティにうっとり!
表紙、綺麗。
みやわき心太郎先生といえば「レイプマン」という、「なぜかレイプすることで物事が丸くおさまる」という謎の怪作を描かれた方ですが、こちらの短編集は実にシリアスです。
全部で八話収録されていますが、僕は一話目の「二等船室」と八話目の「休日」が大好きでした。
他も良かったのですが、この二作は群を抜いて刺さるものがあったんですよね。前者は少女の姿に、後者は金魚の姿に。
あとがきに先生のコメントが載っていました。
「この本を企画した 宮西計三 氏が、始めに『二等船室』を置いてラストは『休日』にしたいとのこと――」
企画した方の感覚、滅茶苦茶分かります。きっと僕が感じたのと同じところで魅せられ、出版したいと思ったんでしょう……そんな風に考えると、なんか嬉しい。
みやわき新太郎先生は2010年に67歳でお亡くなりになられています。
上述の二作品は、1969年と1972年の作品とのこと。
今年から数えて、45~8年前の作品ですか……自分が生まれる遥か前の作品ですけど、凄いな、全然楽しめました!
人を選びますが、リアリティを求める人にはたまらない作品です。
その手の皆様、是非!
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