【一般コミック】タダで読めちゃう革命の書! 佐藤秀峰先生の「漫画貧乏」! 感想 レビュー

2017年8月19日

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佐藤秀峰 - 「漫画貧乏」
佐藤秀峰 – 「漫画貧乏」

今回ご紹介する作品は、「佐藤秀峰」先生の「漫画貧乏」です。

こちらはAmazonさんで0円(無料)で配信されておりますので、この機会に是非!

『海猿』『ブラックジャックによろしく』などのヒット作で知られる漫画家・佐藤秀峰が漫画業界、出版業界の矛盾に真っ向から立ち向かう!!10年後も漫画はあるのだろうか!?出口の見えない出版不況、台頭する新メディア…描いても描いても、原稿料では赤字続き…『海猿』『ブラよろ』の作者の漫画の未来に向けた、孤独な挑戦と実験の記録。

体制と時代に立ち向かう革命家の軌跡

昨晩、Amazonさんを訴えたことがニュースになっていた佐藤秀峰先生。

強権を振りかざしたあまりにも強引なやり口に異を唱える――訴訟の費用だけでも桁外れだし、闘えば自分の、自社の本が配信停止になってしまうかもしれない……そう思えば他の作家も出版社も泣き寝入りするしかなかったところを、佐藤先生だけは声を上げてくれました。

どうも佐藤先生というと「フジテレビとトラブル」とか「出版社とトラブル」なんて話題が先行して、さながら「トラブルメーカー」のような論調で語られるのを目にすることがあるんですが、僕は普通にカッコ良い人だと思うし、現実のヒーローじゃないかって思います。

今回ご紹介する「漫画貧乏」。

これを読めばなぜ佐藤先生が今回のアクションを起こしたのか、その情熱の根幹に触れることが出来ます。

内容は漫画と文章の二部構成。

漫画パートでは佐藤先生の漫画家としての軌跡、出版社とのトラブル、信念がテンポ良く描かれています。

その後の文章パートでは漫画家の生活や出版社との関係性、今後の業界の展望などが克明に綴られ、新たなメディアを自らで立ち上げていくまでが記されています。

残酷なまでに暴かれた業界の裏側はとても面白いし、おかしいことに真っ正面から「おかしい!」と叫ぶ先生の姿勢はとても痛快です。

……それにしても、とにかく出版社のムカつく奴がいっぱい出てきます!

ご本人としては筆舌に尽くしがたいほどの困難が多々あったことでしょうが、こんな方々にばかり巡り会えて、「漫画」にとっては良かったですよね。

彼らがフェアで誠実な人物ばかりであったとしたら、その後先生が立ち上げる「マンガonウェブ」も「電書バト」もなく、その恩恵にあずかる沢山の漫画家も読者もいなかったことでしょうから。

選ばれたんでしょうね。

ヒット作を連発出来た漫画家としての才能に加えて、そこで手にした財力、消えぬ情熱……全てがあった佐藤先生にしか出来ない闘争ばかりだったわけで。

フェアなパートナー関係を構築出来ないか、読者の体験が害されないか――今回のAmazonさん戦も、規模も中身も違えど、個人で出版社と闘ってきたことと根っ子の部分では同じように思います。

今後もより電子書籍化が加速していく中、出版社も漫画家もこんな一方的な対応に泣き寝入りをしていて良いわけがありません。

けど言えないじゃん、普通……そこを言えちゃうのが佐藤先生。

代わりのいない稀有な方なので、何卒お身体には気をつけていただきたいと切に思います。

今回先生の起こしたアクションが、読者、漫画家、出版社……漫画に関わる全ての方たちのみならず、Amazonさんと商売をする全ての日本人の未来に良い影響がありますように!

 

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