【Kindle Unlimited コミック】普通に笑っている人たちへ届け! 山田花子先生の「からっぽの世界」! 感想 レビュー

2017年8月19日

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山田花子先生 - からっぽの世界
山田花子先生 – からっぽの世界

 

今回ご紹介する作品は「山田花子」先生の「からっぽの世界」です。

Amazonさん紹介文

その繊細過ぎる観察眼は、他者からの言動をこじらせ、自己をこじらせ、人間関係をこじらせていく…
1992年、24歳で自らの命を絶った伝説の漫画家、山田花子のコミックが、待望の電子化
“やっとのことでしんどい小学校から解放されたと思ったら、また新しい刑務所に入れられるのか”
山田花子はよく、立場の弱く他の人に上手く馴染めない人を主人公に据えた、「いじめ」の物語を描くが、根底のところは、「他者の視線」と「人間のヒエラルキー」が執拗にテーマとなっている。
ヒエラルキー上位の者は、下位の者へ、無意識に、横柄な態度や、“あなたのことを思った”説教をしたがり、下位の者は、たとえムッとしてもそれに耐えてしまう。
下位の者は更に下位の者に、“自分の仲間”だと思われないように——取り入られないように気をつけなければならない新学期。
しかし、彼女の自意識は、「周りにどう思われるか」を更に進んで、「周りにこう思われている自分を自分がどう思うか」というところまで拗らせているから、弱い者をはねつけることもできない。
結果、上位の者には“自然に”居丈高にされ、下位の者には“うっかり”寄生されてしまう……。
生きることに絶望しそうになったあなたに寄り添う最後の友として。
『からっぽの世界』では、<人の道シリーズ><花子の女子高生日記>など、学生生活の鬱屈、男女関係に含まれる権力構造を描いた珠玉の傑作短編を収録。

現代に蘇る彼女の呪い

笑えるものを並べているように見せておいて、客観性と品性の欠如した厚顔無恥で不誠実な総ての人たちへの憎悪が滲み出ています。

現代ではまさに山田先生のような作風の漫画をツイッターやpixivにあげている女性が沢山いて、当時にそこを切り取り、漫画として表現できた先生の感性というのは非常に現代的なものだったのだなと思います。

だったらいっそ、復讐教室出来るような感性なら良かったのにね。

現在Kindle Unlimitedでは本作品も含めて山田花子先生の作品が計三冊も読めますので、その世界観にどっぷり浸かって楽しめます。

電子書籍化されて、さらには読み放題のサービスで気軽に読めるようになった今は、きっとこれら作品群にとって幸せな状況なんだろうなと思います。

「自殺した漫画家」なんて括り方をされて古本がプレミア化していったこれまでは、自らの存在や感じ方を嘆いていたり自殺に甘美なものを感じたりするような人たちからは共感されても、彼らには一切届かなかったでしょうから。

きっと山田先生が求める、先生の作品を読んで欲しい読者って、もっと普通の人たちなんだと思うんです。誰でも簡単に読めてしまうようになった今、彼らの目にとまる、そんなチャンスも格段に増えたと思うんです。

そういった意味で、楽しく生きている人たちにこそ山田先生の作品を強くオススメしたいと思います。

 

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